著作者は著作権者か?

 著作権法における著作者とは、著作物を創作する者をいいます。著作物に実名または変名が表示されている者は著作者と推定されます。

 著作権は譲渡や相続による移転が可能ですので、著作者と著作権者とは分離します。また、著作物も財物として譲渡や相続による移転が可能ですので、著作者と著作物の所有者とは分離します。ちなみに、著作権者と所有者も同一ではないことがあり得ます。

 それでは、絵本や漫画の制作について、複数の者が関与している場合、誰が著作者となるのでしょうか。

 絵本や漫画の思想または感情の表現について創作的な関与をした者が著作者となります。テーマやストーリーの構想を練る、絵柄やその配置、配色を決める、文字を記述することは絵本や漫画の創作的表現をしたものといえ、著作者と認められます。これに対し、決められた色を塗る、輪郭線の仕上げをするだけでは補助的作業に従事したにすぎず、著作者とはいえません。

 創作への関与の程度によっては共同著作物になる可能性があるので、絵本や漫画を出版する際は、著作者が誰であるかを見極める必要があります。


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