このたび株式会社日本法令より、「管理監督者・人事労務担当者・産業医のための労働災害リスクマネジメントの実務」を上梓いたしました。
拙著は、最近の労働法改正を踏まえ、労働安全衛生分野の主要なプレイヤーとなる人事労務担当者、管理監督者および産業医の立場からの対応方法や必要な実務知識を主要なテーマとしています。
昨今の労働法をめぐる法改正は、労働者と使用者、使用者と産業医、産業医と労働者のそれぞれの間にコンフリクトを生み出すきっかけになり得ます。拙著の特徴でもある産業医と労使との法律関係は、そこまで想定しなければならないのかとのご意見もあろうかと存じますが、事前に予測し得る事態に対処することがリスクマネジメントとなりますので、あえて踏み込んだ記述をしている箇所もあります。しかし、このコンフリクト・マネジメントに成功した先に、労働安全衛生分野の発展が見出せるのではないかと考えております。
本年は知命の年を迎え、当職が得た暗黙知を形式知化して、微力ながら産業保健と法の発展に寄与することが天命ではないかと思い立ち、本書を記した次第です。
是非ご高覧いただければ幸いです。